時間管理できる子どもは成績が良い?!時間管理と学力の関係

筆者の長子は、小学校高学年です。あと数年のうちに中学生となり、塾通いや部活動で今より忙しくなります。そろそろ子どもにも時間管理について考えさせなければ……と思い始めている今日この頃、面白い調査結果を目にしました。

適度に部活動をする子どもは学力が高い?

文部科学省は毎年、小中学生の学力状況を把握するために「全国学力・学習状況調査」を行っています。2017年度より、中学生対象調査の新規項目として「部活動の状況」が加わりました。

この調査では、国語・数学の2科目、それぞれ基礎・応用に分類された学力テストが行われます。そのうち、いずれにおいても部活動を1日あたり1~2時間している生徒」の正答率がもっとも高かったということなのです。そして、もっとも正答率が低かったのは、どのテストにおいても同様で「部活動を全くしない生徒」。

つまり、「いちばん時間に余裕があるはずの生徒」より、「適度に部活動をして忙しい生徒」のほうが高学力という結果になりました。なぜこのような結果になるのか、自分なりに考察してみたいと思います。

(参照元:国立教育政策研究所

適度に忙しい子どものほうが時間を管理できている

注目したいのは、平均正答率だけでなく、すべてのテストにおいて「正答率の順位」が同じだということです。部活動にかける時間を、学力テスト正答率の高い順に並べてみると以下のようになっています。

1位 1~2時間
2位 2~3時間
3位 30分~1時間
4位 30分未満
5位 3時間以上
6位 全くしない

部活を全くしない生徒と3時間以上する生徒の正答率がほぼ同じ、むしろ全くしない生徒のほうが低いとはどういうことでしょうか。

部活を「毎日3時間以上する生徒」は、単純に家庭学習に割く時間が確保できないと考えられます。いっぽう、比較的余裕があるはずの「部活動を全くしない生徒」は、学力テストの結果だけで判断するのは軽率かもしれませんが、家庭学習に時間を割いていない可能性が高いと考えられます。もちろん、部活動をしていないからといって、毎日自由に過ごしているというわけではないのかもしれません。ただ、これは「時間の使い方」に大きく関係しているのではと私は思うのです。

1~2時間の部活動によって時間配分がスムーズに?

通常、6時間授業の場合、16時頃から部活動が始まると思います。1~2時間ということは、17~18時頃まで部活動に励むということです。18時に帰宅して23~24時頃就寝するとしたら寝るまでの時間は5~6時間程度しかありません。食事や入浴の時間も1時間程度は必要でしょうし、宿題もあるから計画的に時間を使わざるを得ないのではないでしょうか。

あるいは、帰宅したら宿題→夕食→入浴という流れが日課となって、その後、少し勉強したり、テレビやスマホなどを見て自由に過ごしたり……といったパターンがもっとも自然に定着しやすいのが「部活動を1~2時間する生徒」なのではないかと思います。

逆に16時から時間が自由になってしまうと、ついつい友達と遊びに行ったり、スマホやゲームに熱中してしまったりと、無駄な余裕が生まれてしまうのかもしれません。その結果、時間を計画的に使えないという可能性が高いのではないかと私は考えます。部活動時間が3時間以上などと長い場合、帰宅は19時過ぎ。いくら若さがあってもヘトヘトになりますよね。食事と入浴、宿題をしたら電池切れで眠ってしまいそうです。

つまり、適度に忙しい子どものほうが、早いうちから時間をうまく使うクセが自然と身につき、家庭学習などに集中して取り組めるということではないでしょうか。

大切なのは時間の「見える化」

だからといって、部活動を1~2時間にすれば、自然に時間管理ができるようになるというわけではないですよね。そこで時間の使い方を「見える化」することが有効のようです。

紙でもホワイトボードでもいいので、子どもの1日を表やグラフにしてみましょう。曜日ごとに分けると、なおいいかもしれません。テレビ番組の予定や、自由時間、スマホを見る時間なども書き込んで、好きなことに費やす時間も確保します。ただし、勉強などやるべきことは時間を決めて集中してやる!そこはもっとも重要なポイントですね。

時間をうまく使えるということは、効率よくものごとを進める力が身につくということです。そのスキルは、テスト勉強や受験勉強などにも効力を発揮するでしょうし、社会に出てからもプラスに働くと期待できます。24時間という限られた時間を、いかにうまく使うか、それは子どもの頃から身につけさせたい課題ですね。

おわりに

時間をうまく使えるかということが、学力に限らず子どもの将来全般にも大きく影響すると私は考えます。部活動をするか否かということが問題なのではなく、適度にやるべきことのある子どもは、時間管理のスキルを自然と身につけやすいということではないでしょうか。その結果、勉強の時間はそれに集中するという効率のよさが身につき、学力向上へとつながるのではないかと思います。

早いうちから時間の使い方について考える機会をもって、将来に備える時間管理スキルを身につけさせたいですね。

この記事が気に入ったら
いいね ! お願いします。

Twitter で
TimeCrowdに戻る