ニューヨークの美しい人をつくる「時間の使い方」から学ぶTo Doリストのこなし方

仕事終わりに、作成したTo Doリストを残さず終えられた日は充実感がありますよね。しかし、タスクが多過ぎて思った通りに全てこなせず、自分にがっかりしたり、焦って気持ちが疲れてしまったりすることはないでしょうか?

今回は、ニューヨークの美しい人をつくる「時間の使い方」(エリカ著・大和書房)から学んだ、To Doリストのこなし方を紹介します。

To Doリストの目的

私は以前、毎日、仕事でもプライベートでも、To Doリストを作成して生活していました。上で書いたように、リストにある項目を全てこなせた日はとても充実感がありました。

リモートワークでも、現在、色々な種類のお仕事をしているので、To Doリストを作成し、タスクをこなすようにしています。しかし、To Doリストを詰め込みすぎてしまうと、どうしても余裕がない一日になってしまいます。気分転換にランチに出かけても、残されたTo Doリストが気になってしまい、ランチを食べ終わると食後のコーヒーを味わう余裕もなく、コーヒーを流し込み、すぐに帰ってしまうこともあります。

タスクを作りすぎると、急かされた一日になる。
急かされた一日は、時間の余裕のみならず、心の余裕までも奪い去ります。

たしかに。まさに私はTo Doリストに振り回され、心の余裕をなくしている日があると感じました。心の余裕がない状態より、余裕がある状態で行う仕事の方が、質の良いものになるのはわかっているのに…。

また、リストの目的についても考えさせられる一文がありました。

リストの目的は今日すべきことの確認です。リストにしたすべてにチェックをいれなければと、自分を急かして焦ることではありません。

いつの間にか、To Doリストを全てこなすことを目的にしていたかもしれません…。

「今日必ずすべきこと」
「時間があれば」
「明日以降でも問題ない」

このように優先順位を明確にし、To Doリストは詰め込まないようにすることが、ゆとりを持って一日を過ごせるコツとのこと。
タスクに優先順位をつけることは、社会人として最初に学ぶことと言っていいくらい基本的なことです。しかし、もっとゆとりのある一日を過ごすために、再度To Doリストの目的と、作成のしかたを見つめ直すことも大切だと感じました。

タスクを全てこなせた日が充実した日ではない

本当に充実した一日とは、タスクを全てこなせた日ではありません。それよりも、タスクは詰め込みすぎず、やるべきことはきちんとこなしつつ、時間にも心にも余裕をもって過ごすこと。それによって、周りの人に優しくできたり、人との会話や街を歩いている中で何か発見できたりした日の方が、充実した一日といえます。

自分を振り返る時間が一番大切なタスク

この本で、To Doリストについて書かれた項目の最後に、“毎日のタスクで一番大切なのは、「自分を振り返る時間」を持つことです。”という一文がありました。

色々な本の中で、自分を振り返る時間を持つことは大切と書いてあります。今日一日の自分を振り返る時間を設けると、一日一日の大切さに気づけますし、心に余裕が生まれ、人間関係や仕事も上手く循環するでしょう。

しかし、自分を振り返ることを習慣にできていない段階では、毎日自分を振り返るということはなかなかできません。しかし、それをタスクとして捉えておけば、毎日忘れずに自分を振り返る時間をとることができそうです。

さいごに

今回紹介した、ニューヨークの美しい人をつくる「時間の使い方」は、ニューヨークに移住した著者が、時間を輝かせる方法について紹介している本です。

本屋で見かけた際、“日本人は時間管理を「一分一秒を無駄にしない」と捉えているが、アメリカ人は、「一分一秒を輝かせる」ことを意識している“という部分を読み、なんとなくTime Crowdの「生きた時間」を増やすという理念に似ていて、素敵だなと感じたので即購入しました。

時間管理についての考え方で参考になる部分が多かったので、ぜひ読んでみてください!

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