日向ぼっこが仕事の効率を上げる?!太陽の力がもたらすプラスの効果

欧州で天気がいい日によく見かけるのが、公園などで気持ちよさそうに日向ぼっこをする人の姿。特に私の住むスウェーデンでは、冬は日照時間が4時間ほどしかない時期もあれば、夏は半日以上、太陽が沈まない時期もあります。やっと日照時間が長くなり、気候がポカポカとあたたかくなってくると、まるで冬眠から覚めたかのように、街が人であふれてきます。

そんな時期、公園に足を運んでみると、ピクニックをする人や日向ぼっこを楽しむ人、読書をする人もいれば、ノートパソコンを持ち出して、何やら仕事や勉強をしていそうな人の姿まで目に入ってきます。屋外で作業なんて、いかにもノマドっぽいですよね。日光浴で味わえる気持ちよさ以外に、なにかメリットはあるのでしょうか?気になったので調べてみました。

日光浴と生活リズム

人の大脳には、松果体(しょうかたい)または上生体(じょうせいたい)と呼ばれる小さな器官があるのをご存知でしょうか。ここでは睡眠をコントロールするホルモンとしてよく知られる、メラトニンの分泌が行われています。

一般的にメラトニンが分泌されていると、人は眠気を感じやすくなり、メラトニンの分泌が止まると、すっきりと目が覚めやすくなるそうです。人の身体はこのメラトニン分泌の有無によって、日々の昼と夜の区別や時間のサイクル、すなわち生活リズムを管理し、生物学的機能をも行っていると言われています。

このメラトニン、どのようにして分泌の有無のタイミングが決まるのかというと、人が太陽の光を浴びているか否かなんだとか。つまり、身体が日の光を浴びている間は、メラトニンの分泌が止まるので眠気が収まるのだそうです。

朝起きたらカーテンを開け、日の光をきちんと浴びることは、目覚めの良い朝を迎えるために欠かせない習慣になりそうですね。

日光が人の生産性に与える影響とは

時間生物学者のムンク(Mirjam Muench)氏は、日光が人の生産性に与える影響を研究するため、日中に日の光を浴びた人たちと、人工の光しか浴びなかった人たちを比較する実験を行いました。その結果として、人工の光しか浴びなかった人たちは、夕方から夜にかけて、日の光を浴びた人たちと比べて、ひときわ強い睡魔の波に襲われたことを発表しています。

また、アメリカ、カリフォルニア州のヘッショグ・マホーン・グループ(The Heschong Mahone Group)は、小学生を対象に行った研究の結果として、教室で日の光を浴びながら勉強した生徒は、日の光を浴びずに勉強した生徒に比べて、成績が良かったことを発表しています。また、この研究の中では、一般的な窓がある教室と天窓しかない教室の比較も行われていて、直射日光を浴びることができる一般的な窓があった教室の生徒が、一番成績が良かったという結果になっています。

これらの結果から、日中に日の光を浴びたかどうかで、その日の夕方から夜にかけての疲労感、そしてその日の仕事や勉強の生産性が大きく変わってくることがわかりました。

おわりに

太陽の光を浴びると、ポカポカとして気持ちがいいですよね。それ以外にも、身体を目覚めさせてくれたり身体のリズムを保ち夕方から夜にかけても冴えた頭でいることを助けてくれたり仕事や勉強の生産性を上げてくれたりと、プラスの効果があることがわかりました。これなら、外で仕事をするノマドワーカーの姿にも納得です。

加えて、例えば私が住む北欧は、冬には日照時間が数時間またはほぼゼロになってしまう地域なので、うつ病予防のため、冬の間はビタミンDを摂取することで太陽不足を補う人が多いです。日本ではそんな心配はいらないかもしれませんが、時には、春と夏に太陽をめいいっぱい楽しむ北欧人のように、休日に公園でのんびりと日光浴してみてもいいのかもしれません。

また、世界でコーヒーの摂取量が多い国ランキングを見てみると、例年北欧諸国が上位にランクインすることが多いです。それは真冬はほとんど太陽の光を浴びることができないので、コーヒーをたくさん飲まないと眠くて眠くて仕方なくなってしまうからだとも言われています。私自身もスウェーデンの冬の時期に、この感覚を体感しました。

実は人の身体にたくさんのプラスの効果をもたらしてくれる太陽

たまには、閉め切ったオフィスのブラインドを開けてみたり、オフィスからパソコンを持ち出して、外でノマド気分で日向ぼっこしたりしながら仕事をする日があっても良さそうです。

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