あるきながラジオ#03 自分の為にやったことがみんなのためになる仕組み

TimeCrowd代表があるきながら語るポッドキャストのweb版です。
音声はこちらで聴くことができます。


2019.3.5

おはようございます。
今、朝の5時です。

僕は結構ぎりぎりまで寝てたいタイプなんですけど、たまに今日みたいにいきなり朝4時とかにぱって目覚める時があって。何かこうすごく嬉しいですよね。夜だらだら仕事するより、あれもこれもやらなきゃって思ってたことが、朝ぱって起きれたら一瞬で終わっちゃったりとかするので。
本当は毎日朝早く起きたいんですけど、今日は起きれたので本当にうれしいです。

で、今日話したいのはインセンティブ設計について考えていることです。

元々僕は、ウィキペディアみたいな辞典を作れるサービスを作りたくて会社を作ったんです。ウィキペディアより主観寄りで、個人が、○○とは私にとってはこうです、あの人にとってはこうですみたいな。

そういうのを書いて、物事を立体的に理解できる辞典を作りたくて会社作ったんですよね。
そこもインセンティブ設計。

コンテンツが大量に集まったら何調べても、いろんな人の主観が参照できて物事を立体的に理解できる世界が作れるんです。卵と鶏ってよく言われますが。コンテンツが沢山あればいいんだけど、最初立ち上げたときはどうするのかという問題があって。

コンテンツがある状態なら、何を書いても、他の人も書いてるから面白いものになるんですけど、最初はなんで書かないといけないかと言う感じですよね。ユーザー数もコンテンツもない状態で、自分の辞典作ろうと思って言葉の定義とかを書いても、何のフィードバックもあるわけじゃないから面白くないってなって。内々で使うには全然よくて、僕個人としては10,000キーワードとか書いたりとかもしたんですけど。

 

サービスとしてインセンティブ設計というのは当時は考えられなかったんですよね。

インセンティブ設計を考える時に僕が秀逸だなって思うのは、日本だと、「はてなブックマーク」、海外だと、「Delicious」っていうソーシャルブックマークサービスの仕組みが素晴らしいなと思っています。10年前かな。

インターネットブラウザ、Internet ExplorerとかGoogle Chromeとかにお気に入り機能ってあると思うんですけど、「このページまた見たいからお気に入りに登録しておいて後で見る」みたいな。そういう機能があるんですけど、あれってパソコンの中に所蔵されるから、パソコンが変わったら参照できないんですよね。

だから、自分のパソコンにお気に入りのページを保存するんじゃなくて、オンライン、今の言葉で言うとクラウドですよね。クラウド上にお気に入りのURLを保存することで、パソコンが変わっても今まで登録したブックマークも見れるし、便利だよねというのがソーシャルブックマークサービス。

他にも登録したタグをカテゴリー分けしたりとか、そういうこともできるサービスなんですけど、自分の利便性の為にいろんなURLをブックマークするんですよね。

で、サーバーに、日々新しく登録されている面白いサイトとかが蓄積されるわけですよね。はてなブックマークっていうサイトにいくと、最近お気に入りに入れられた、最近急に500人がブックマークしたサイトはこれだみたいな感じで、最近の人気サイトランキングみたいなものがでるんですよね。

 

個人の自分の利便性の為にお気に入りに入れるという行為を今までローカル、自分のパソコンの中だけで閉じてやっていたものが、オンライン、クラウド上にすることで溜まって新しい価値を生み出すと。これめちゃくちゃ面白いなと。

それぞれのユーザー・利用者は、皆の為に登録してるんじゃなくて、自分の為に登録しようと。自分の為に皆が動いていたら、結果的に皆が皆の為になっているみたいな。そういう仕組みって面白いなあと思って。

これってインセンティブ設計ですよね。「みんな頑張ろう」みたいな。「世の中の為にいいことしようぜ」じゃなくて、自分の為に、自分の好きなやりたいことをやりましょうと言って、それがクラウドで保存されることで、結果的に皆の為になっているっていう。

そういう仕組みをどんどん作っていきたいなと思います。

では。ありがとうございました。

 

TimeCrowdに戻る