実は意外な効果!?オフィスで観葉植物を育ててみるメリット

この間、ひょんなことから観葉植物をたくさん譲り受けました。引っ越しをする友達に、「無料であげるから受け取って!」とお願いされてのことだったのですが、床にしか置けないような大きなものから、手のひらサイズの小さな多肉植物までサイズはさまざま。しかも、全部で5鉢も!

気軽に譲り受けてしまったものの、私は今まで小学校の夏休みの宿題以外では植物を育てたことがありませんでした。そのため枯らしてしまうのではないかという不安もあり、「早くほかの友達に配ってしまおう!」と思っていました。

しかし、とりあえず部屋に植物を飾って寝てみた翌朝、室内の空気がいつもと少し違うことに気が付きました。なんだかちょっと、清々しいんです。しかも、湿度も少し高い感じ。

私は今スウェーデンに住んでいるのですが、日本と比べてとても空気が乾燥しています。新しく買った加湿器もどこか頼りなかったので、この変化に「あれ?」と驚くと同時に、ちょっと興味が湧きました。

その日、通っている大学の校内を改めてよく見渡してみると、廊下の隅っこから図書館の窓際といったところまで、あちらこちらに観葉植物が。合理性を大切にする国民性のスウェーデン人が、意味もなく、水やりという手間のかかる植物をあちこちに置くはずもありません。

「もしかして、観葉植物ってただお洒落っていうだけじゃなく、いろんなメリットがあるのかも?」と気になり、仕事や勉強の効率にも関係あったら尚お得でいいなと思ったので、調べてみることにしました。

色がもたらす効果

まずは、観葉植物の色がもたらす効果を調べてみました。

テキサス大学が行った調査によると、穏やかなグレーやベージュ、白といった色に囲まれたオフィス空間は、悲しさや憂鬱さ、といった感情をもたらしてしまう効果があり、それは特に女性に対して顕著だそうです。また男性は、紫色やオレンジがオフィス空間で目に入ると、似たような悲観的な感情に陥りやすいんだとか。

その一方で、低い波長の色、例えば安らぎが感じられるような緑色や、穏やかな青色といった色、つまり自然環境の中で最も一般的な色合いは、作業効率や集中力を高める、といった効果があるそうです。これらの色には、穏やかで幸せな気持ちにさせてくれる、という効果もあるのだとか。

学校の校舎やオフィスって、どうしても白を基調としたシンプルな色合いで統一されていることが多いですよね。そんな中に、ちょっぴり観葉植物を取り入れてあげるだけでも、空間に安らぎの色合いが加わり、プラスの効果を得ることができそうです。

空気に対する効果

ご存知の通り、人間は生きるために酸素が必要です。そして植物は、水と太陽の光をエネルギーにしながら、私たちが必要としないガス、すなわち二酸化炭素を吸収し、酸素を排出してくれます(光合成)。

最近の研究では、屋内に置かれた植物は大気中の二酸化炭素の割合を、エアコンが効いた空間では約10%、エアコンを使用しない空間では約25%削減してくれるということがわかったそうです。

それに加えて、1980年代にNASAの科学者が行った研究で、植物はベンゼンやトリクロロエチレン、ホルムアルデヒドといった、空気中にある、人間にとっては余分な化学物質を取り除くことに長けている、ということも発見されました。

一般的には、背の高さが20cm以上ある植物であればなんでも、その空間に大きな変化をもたらしてくれるのだそうです。

つまり人間からしてみれば、観葉植物は必要な酸素を作ってくれているだけでなく、空気をより綺麗にしてくれて、まるで天然の空気清浄機とも言える役割も担ってくれる存在なのです。

さらにアメリカの園芸文化学者によると、確かに室内に置かれる観葉植物には室内の湿度を上げる効果があり、それによってもたらされるプラスの効果はたくさんあるのだと言います。

ひとつ例をあげてみると、湿度が高いときほど気温も高く感じるもので、例えば気温が24度で湿度が20%というときの体感温度は、気温が21度で湿度が80%というときと同じくらいだそうです。真冬の暖房費が気になる時期には、観葉植物がもたらす湿気が活躍してくれそうですね。乾燥と冬の寒さが厳しいスウェーデンに住む私にとっても、観葉植物を育てるメリットが感じられます。

また、植物の種類によって湿度に対する作用は異なり、例えばピースリリーやイングリッシュアイビーなどは、湿度を下げてくれるタイプの植物だそうです。日本の蒸し暑い夏にはこういった植物も良さそうですね。

音に対する効果

1995年に行われた別の研究によると、植物には騒音を吸収することによって、オフィス環境などでの集中力を妨げるような騒音を削減してくれる効果があることがわかりました。

大きめの植物を部屋の隅にいくつか置くだけで、十分な効果を得ることができるのだそうです。背の高さが20cm以上ある植物を選べば、先ほどの空気をキレイにする効果も期待できて一石二鳥です。

オフィスや学校って、人の話し声がどうしても気になってしまう空間なので、取り入れてみる価値はありそうですよね。また自宅等でも、窓の外の騒音が気になる場合には、窓際に植物を並べてみても良いでしょう。

まとめ

観葉植物といえば、部屋を植物でお洒落に飾りたい人や、植物がだいすきな人が取り入れるもの、と今までは思い込んでいました。しかし調べてみると、作業の効率や集中力を高めてくれる効果気持ちを穏やかにしてくれる効果、そして空気や騒音に関する悩みを解消してくれる可能性もあることがわかりました。

観葉植物は、実は一石二鳥以上の、非常に合理性の高い存在だったというわけです。

どうしても殺風景になりがちなオフィスや自宅の一角に、これからはひとつ観葉植物を置いてみるのもいいかもしれません。

こまめな水やりやケアが面倒、と思う方もいるかもしれませんが、植物も種類によっては、日光や水をあまりたくさん必要としないものもたくさんあります。最近ブームの多肉植物も、手入れが簡単な手軽さと、見た目の可愛らしさで人気ですよね。

観葉植物は、部屋にあるだけでちょっとした気分転換にもなる存在だと思うので、ぜひ試してみてください。

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