気持ちを見える化して心の整理。「感情日記」のすすめ

気持ちの浮き沈みが仕事の効率や体調に影響すること、結構あると思いませんか?そんなことはないと思う人も、その疲れやすさや考えのまとまりにくさは、体よりも心の調子が今ひとつのせいかもしれません。今回は、心の調子を整えるのに役立つ「感情日記」について、そのメリットと書き方、便利なツールについてご紹介します。

感情日記とは

1日の出来事や自分の考えをこと細かに書き記す日記とは異なり、その日の印象深い感情について記録するのが「感情日記」です。日記につける内容にもよりますが、日々の気持ちの揺れを分析することで、自分とより良く向き合えたり、気持ちの置き所としてストレスの発散や健康に役立てたりすることもできます。日記なんて3日坊主で続かないという人でも大丈夫。この日記は、1日5分もかかりませんし、毎日書く必要もありません。

感情日記の書き方

感情日記の書き方はとても簡単。自分がその時に感じたことを書く、それだけです。その日の出来事よりも、感じたことにポイントを置き、心の天気を記録する感覚で書いてください。「営業成績で1番になった!嬉しい!」「仕事でミスして叱られた…悲しい」などでOKです。上手く書こうとしないで、たった1行「○○でこう感じた」と、感じるままに書きましょう。

ただし2点、注意して欲しいことがあります。1つは、毎日書くという義務感は持たないこと。書かなければという思いが強くなると気持ちへの負荷が大きくなって、続けることはもちろん、ストレスになってしまいます。いつ・どのタイミングで書いても良いんだと覚えておいてください。

そしてもう1つは、長々と詳細な内容を書こうとしないこと。ネガティブな感情の場合、詳細に書いている内に当時の感情がよみがえり、さらに強く心に残ってしまいます。よほど吐き出したい場合を除き、いろいろと考えながら詳細を書くということは避けてください。でもどうしても書きたいという場合は、日記とは別の紙に書き、書き終えたらその紙をクシャクシャにしてゴミ箱にポイ!と捨てるか、燃やしてしまいましょう。そのとき、内なるネガティブな感情を全て紙の上に吐き出し、一緒に処分するイメージを持つと、案外スッキリしますよ。

日々の感情を記録するメリット

海外では、日記を書くことによる精神的・感情的な効果をうたう学術論文セラピーなどが存在しているようです。日本にも「病は気から」ということわざがありますが、この気を整理するのにも日記は役立つといえるでしょう。心の中で何となくモヤモヤしているものを、文字や絵、数字などで可視化することにより、その正体にはっきり気づくことができます。そしてこの気づきが、心の整理を始める最初の一歩となるのです。

感情日記で自分の気持ちを書き記すことは、表に出せずため込んでいる感情や悩みを外に取り出し、見える化する作業です。この作業により、誰かに話さなくても自分の中から感情を外に出すことができますし、今まで気にかけなかった自身の内面に深く触れることもできるようになります。そして続けている内に、心を安定させる方法や新たなものの受け止め方を見つけることができるようにもなるでしょう。結果、やる気が起きずに何となく過ごしてしまう時間が減り、暮らしや仕事の質の向上にもつながります。

感情日記のメリットまとめ

・時間と場所にとらわれずに書ける
・気持ちを溜め込まず、早く切り替えるきっかけをつかめる
・自分の思い込みや、思考のクセの改善につながる
・感情が安定する
・気持ちが前向きになることで、体調も安定しやすい
・時間の使い方の質が向上する

日記に使える便利な無料アプリ

日記に使うアイテムは、ノートや日記帳、メモ帳、スマートフォンのアプリなど、何でも構いません。自分の好みやライフスタイルに合った、スケジュールを記録するついでにサッと書けるようなアイテムを使うといいでしょう。
とはいえ、最近はスマートフォンを常時持っている人が多いと思いますので、無料で使える便利なアプリを少しご紹介しておきます。

心のノート

アプリ提供者が坐禅で有名な曹洞宗なのですが、宗教色は強くありません。気持ちを「色」で手軽に記録できる日記アプリというだけあって、10個の感情に対応する色が、花びらのような形で表現されています。嬉しい、悲しい、びっくりなど、色を選ぶだけでもOKというアプリですが、もう少し記録を残したいという人は、写真と共に日記を書くこともできます。他にも、「心の道しるべ」というエッセイや振り返り機能、パスコードを設定できるロック機能などがあり、手軽でシンプルに活用できるアプリです。

DAYLIO

文字入力はもちろん、文字入力なしでも、その日の気持ちに合ったイラストと出来事を選択すれば日記をつけることができます。また、過去の記録を統計グラフやカレンダーで確認したり、Google ドライブによるバックアップや復元、リマインダーやロック機能、データをCSVでダウンロードできるなど、さまざまな便利機能を持っています。気分や出来事のアイコンは、自分好みにカスタマイズすることも可能。手軽に感情と出来事を記録したい人や、気持ちの波や行動習慣の把握・分析をしたい人にもおすすめです。

Emol(エモル)

AIロボの「ロク」と会話して、感情を記録していくアプリです。ロクは少しゆるキャラ寄りのシンプルでかわいいキャラクター。幅広い人にかわいがられそうなイメージを持っています。このロクと会話をしながら、喜び・怒り・悲しみなどの気持ちを記録し、好きなだけ会話をすることができます。スタンプを使ってチャット風に記録することもできるので、何でも話せる友人に悩みや愚痴を聞いてもらう感覚になる人もいるようです。振り返りなどの基本機能は押さえつつ、手軽に感情の日記をつけながら癒しも欲しい人に向いています。ただ、このアプリはApp Storeにしかありませんのでご注意ください。

最後に

感情日記には日々の感情を記録するタイプのほかに、特定の感情に焦点を当てて記録するタイプもあります。ポジティブな感情に焦点を当てたのが「いいこと日記」であり、ネガティブな感情に焦点を当てたのが「ストレス日記」、怒りに焦点を当てたのが「アンガーログ」となります。特に吐き出したい感情や把握・分析したい感情がある場合は、その感情に特化した日記にしてみるのも1つの方法です。

感情日記の種類や活用方法は人それぞれ。ぜひ自分に合った感情日記を見つけて、日々の生活や仕事に役立ててくださいね。心の整理がはかどれば、健康でイキイキと活動できる時間が増えることでしょう。

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