分からないことを聞く勇気

先日、私が所属するHELP YOUのミーティングの中で、「わからないこと」を聞く勇気の大切さについて意見交換をしました。

分からないことを「分からない」と伝えることは、とても勇気がいりますよね。しかし、分からないことを分からないままにしていることにはリスクが伴います。それは、分からないまま作業を進めると、必ずどこかに歪みが出てきて失敗してしまうからです。

私も以前は変なプライドが先行して聞けないことが多かったのですが、うまく思考のチェンジができました。ここでは、思考がチェンジできたきっかけや、聞くことの大切さについて紹介します。

知らないことが当たり前

私自身、長く美容業界で働いていたのですが、その後まったく美容に関係ない営業職に転職したという経験があります。美容業界で長く接客をしていたので、営業も慣れれば簡単にこなせるだろうと思ったのと、その会社のビジネスモデルが好きで転職しました。

しかしまったく畑違いの業種で、しかもニッチなビジネス。分かることが何ひとつありませんでした。

そして、最低限の人数で業務を回しているため、誰も私を気にかけてなんかくれません。「分からないことは、聞け」というスタイルです。美容業界での経験が武器になると信じていた私は、自己流で仕事を進めてしまっていました。

そんなやり方で仕事を進めても結果がでるわけもなく、挙句の果てにはリストラ宣告を受けるしまつ。そんなときに上司に言われたのが、「聞くのは一時の恥だが、聞かぬは一生の恥」。分からないことをそのままにしていたことで、さまざまなことがうまくいかなかったのです。

このままではいけないと感じ、周りの人に「分かりません。教えてください。」と聞くことから始めました。しかし、ここでもコツがいることを知りました。「何が分からないかを明確にすること」です。ただ、分からないことを主張しても「何が?」となってしまいます。職場は学校ではないので、人の手を止めてまでお願いするのには、ちゃんとした質問が必要なのです。

とはいえ、何が分からないかも分からなかった私は、勇気を出してそのままストレートに「何が分からないかわかりません」と聞くことにしました。すると上司は待っていましたといわんばかりに、ゼロから教えてくれました。そう、この会社は聞くまで教えてくれないスタイルだったのです。

追い詰められないと聞けない自分にビックリしたのと、自分のプライドを脱ぎ捨てると、こんなにも身軽になることを初めて知りました。

そこからは、聞くのも苦になりませんでした。すると自然と営業成績もついてきたのです。「聞くのは一時の恥だが、聞かぬは一生の恥」の言葉は重く私の心に響きました。

一度、この一時の恥をかいてしまうのが、「聞けない」ことの突破口かもしれませんね。プライドや概念よりも、聞くことが業務進行において何よりも大切なことだと知りました。

ベテランと比べてルーキーが大きな成果が上げられることについて着目した「ルーキー・スマート」 という書籍があります。

書籍ではベテランというのは「現状維持の管理人」。そのため変化を求めず、他人に聞くことができないのです。だからこそルーキーの成長には、自分の概念を脱ぎ捨てて素直にものを聞けることや、柔軟に対応できることに秘訣があるようです。

「報・連・相」

聞くことと併せて、以前「報・連・相」の考え方についてビジネスセミナーで面白いことを聞きました。

「報・連・相」とは、部下や同僚へ報告、連絡、相談をさせること。情報共有することと思っている上司やリーダーが多くいます。しかし、これは実は誤った「報・連・相」の方法。上司やリーダーなどまとめる側の方々が、「報・連・相」をおこないやすくする空間づくりをすることこそが、本来の「報・連・相」の目的だというのです。

「聞く」ということは、聞く本人も勇気がいることですが、聞ける雰囲気づくりも大切だということを実感しました。さらに私自身現在はリモートワークで働いています。文字だけのやり取りがほとんどのため、より「聞く」ということの難しさを感じています。

より良い仕事をするのためにも、「分からないこと」を聞ける環境づくりを頑張りたいと思います。

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